後期が始まって3週間経ちました。毎年、講義にsomething newを取り入れていますが、今年度の後期は特にいろいろなことを始めました。
いつも新しいことを取り入れてすごい!のではなく、まだ自分に合った教授方法が確立していないだけですが。
1.iPadでグループワーク
3年生のゼミに導入しました。学内に高度ネットワーク社会研究所という附属研究所があるのですが、そこからの受託研究として行っているものです。研究費から学生用に6台、教員用に1台のiPadを用意できました。
3年ゼミは総勢18名なので、それぞれ2〜4名の6つのグループに分かれて使っています。
本学では学生は1人1台ノートPCを携帯していますが、ノートPCを軸にしてグループワークをすると画面に相対して並ぶことになって、話し合いをしにくいなぁ、という思いが常々ありました。
iPadは普通机にペタっと置いて使うので、車座の真ん中に置いてのぞき込み易いし、軽くて手渡しも容易なのでグループ内で回して個々人の意見を反映させることもできるという想定で取り入れました。
iPadという世間で話題のデバイスを提供してグループワークを活性化させてやろう、という思いもあります。
あと、他のゼミの学生に自慢できたりするかなぁ。就職活動でネタにできるといいなぁ。ウワサを聞きつけて来年度のゼミにも優秀な学生が集まるといいなぁとか、いろいろな思惑があります。
これまで3回の講義では、いい感じで進んでいるのかなという印象です。
ほとんど操作方法を教えなくても使えているのは、iOSの設計が良いのか、IT経営コースでコンピュータに関心の高い学生が多いからなのかは今のところわかりません。入力は普段のPCのキーボードの方が速く打てるようですが。教える方が慣れたら、別のコースのゼミでも試してみようと思っています。
入れているアプリはEvernote、Dropbox、GoodReader、TeamViewer、OmniGraffleですが、今のところEvernoteをメインに使っています。
Evernoteでは全グループ同じアカウントを使用し、グループ別にタグをつけることで、全グループのノートを共有しています。他のグループの考えも見てみましょうっていうことですね。教員のチェックの手間を減らすという面もありますが。
OmniGraffleは後述の業務分析において、ビジネスプロセスのフローを描くために導入。ちょっと高かったですが、自分の学生時代を思い出すと、高価なソフトを扱わせてもらってモチベーションが上がったので、すこし奮発しました。
Dropbox、GoodReader、TeamViewerは教材の提示やノートPCで作成したファイルの共有のために入れておきましたが、まだ出番が来ません。
何でもかんでもiPadでとは考えてなくて、調査結果をまとめる、なんていうときはノートPCでOffice系のソフトを使った方がいいだろうと思っていますので、そこで作ったファイルを全員で共有するときに使おうかなと。
iPadのようなデバイスの登場で、TPOに合わせたデバイスの選択が今後のキモになると思うので、学生と一緒に考えていきたいと思っています。
(学内でiPadを使っていると「ノートPCの代わりになりますか?」とよく聞かれます。「なりません」と応じるとすごく残念な顔をされるのですが。うまい説明がいつもできませんが、「パターなしでゴルフをやるようなもんです」と言ったら伝わるかなぁ。いまテレビで遼くんがプレイしてるから思いついた喩えですがw。できないことはないけど、相応しい道具が別にあるなら、そっちを使った方がいいのかなという気がします)
<当初は続けていくつかの実践を書こうと思いましたが、長くなってしまったのでエントリを分割します>
最近のコメント